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東証の時間延長 メリットは

そうした中、東証に上場している指数先物が23時30分まで取引できるようになれば、欧米市場の動向を見てから取引できるわけですから、収益チャンスは大きく広がります」

 つまり、日本株への影響が大きい欧米市場のリアルタイムな動きを見ながら、先物取引ができるというわけだ。ただ、取引時間が延びた分、たとえば日経平均と日経平均先物の価格差を利用して利ザヤを稼ぐ裁定取引(アービトラージ)の収益機会が増えることになります。東証では「より幅広い投資家層に取引機会を提供することが目的」としているが、個人投資家にとっては具体的にどんなメリットがあるのだろうか。

■欧米市場の動向を見て取引できるイブニング・セッション

 一方、イブニング・セッションの時間延長は、個人投資家にとってもメリットが大きいと清水氏はいう。

 たしかに世界では、昼休みがない証券取引所が主流になっている。「株取引は時間が短い」と嘆いている人に朗報!? 東証では2011年11月21日から、昼休みの短縮、イブニング・セッションの延長などによって取引時間を拡大することに決めた。

 併せて東証では、TOPIX先物取引、TOPIXオプション取引など派生商品市場の取引システムを更新し、取引時間も次のように拡大する。

 「30分延びたからといって何かが大きく変わるとは思いません。しかし、取引時間延長はコスト増につながりかねないということから、国内証券会社では積極派と消極派に意見が分かれているようだ。

 とはいえ、長年固定されていた取引時間が30分でも延長されたことは、段階的に国際標準に近づくための一歩としてみれば意義深い。さらに、イブニング・セッションの取引時間(現行16時30分〜19時)も23時30分までと大幅に延長されることになった。

(取材・文/河合起季 「ザイ・オンライン」に掲載)

。ただし後場は東証、大証ともに変更しない。同様に大証も30分延長する。

 なお、今回の取引時間延長にタイミングを合わせる形で、ネット証券最大手のSBI証券が11月21日から東証先物取引の取り扱いを開始するなど、証券業界の動きも活発化している。それほど、米国市場の動向にナーバスになっているわけです。

■30分延長で「現物+先物のサヤ抜き」の収益機会が増える

 まず、現物株の30分延長に関して、本サイト「市況ニュース」でお馴染みの清水洋介・ピクシスリサーチ代表は次のように話す。

 現物株は、前場の取引時間を30分延長し、9時から11時30分となる。

 指数先物・オプション取引は、前場の取引終了時刻を11時30分に、後場の取引開始時刻を11時45分に変更。延長後は、裁定取引のボリュームが増す分、少し相場に厚みが出る可能性があるので、ここは注目しておいたほうがいいでしょう」

 ただし清水氏は、「なぜ30分なのかは少々疑問ですね。今後、このイブニング・セッションをいかにうまく使うかが、指数先物取引の勝負の決め手となりそうだ。

 今回の取引時間延長は当初、2011年5月9日からスタートする予定だったが、東日本大震災による電力不足に対応するため、実施を延期していた。

 2011年7月19日に先物・オプションのイブニング・セッションを翌日の午前3時まで延長している大証と比べるとまだ短いが、取引時間の延長は個人投資家から見れば歓迎だ。

 「いま日本市場は、まるでニューヨーク市場の夜間取引のように追随する傾向が強くなっています。そもそも昼休みの導入には、相場が急騰や急落したような時、1回休みを入れることで市場を安定させるといった効果も期待できますが、投資家から見れば、基本的には廃止すべきでしょう」とも言う。


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